住職紹介
浄土真宗本願寺派 善福寺 住職 伊東 昌彦
略歴
昭和48年 7月12日 | 先代住職 伊東 宗之の次男として東京・中野に生まれる |
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平成 4年 3月 | 獨協高等学校 卒業 |
平成 6年 8月 | 獨協大学 在学中に得度 |
平成 8年 3月 | 獨協大学 法学部 法律学科 卒業 |
平成14年 3月 | 浄土真宗本願寺派宗門校の武蔵野大学大学院修士課程を修了 |
平成16年 3月 | 東洋大学大学院文学研究科仏教学専攻博士前期課程修了 |
平成21年 3月 | 東洋大学大学院文学研究科仏教学専攻博士後期課程修了 博士(文学) |
日々想うこと
一家を支える主として、またひとりの僧侶として、人と共に生き、笑い、涙しそして共に悩むそんな日常が私たちの生活に与えてくれる本当の豊かさとは全く以って計り知れないもの、と日々感じさせられます。
昭和48年7月12日、東京・中野区に先代住職の次男として生まれた私は、先代住職である父が会社勤めで東京に出ていたこともあり、母の実家のそばである同地で育ちました。 学ぶことよりも遊ぶことに心動かされる中学時代をへて、高校時代にはロックバンドを組み、自慢の長髪の手入れにも余念のない日々を過ごしたものです。しかし、ご縁というものは誠に不可思議なもの、今ではマイバリカンで3mmヘッドです。 学生時代はプロを目指して突き進んだ音楽活動でしたが、決して容易くはない道、周囲の誰もがそれぞれの将来について思い巡らせる時期、私もまた色々なことの空回りと思い悩む日々の末、仏門に入ることとさせていただきました。
現在では父である先代住職も隠居の身を楽しむゆとりを持ち始めることができ、代わって私が住職としてお勤めを行うようになりましたが、そのような日常のなか最近思うところは、音楽に情熱を傾けてきた自分と仏教を学ぶ自分とは、決して別々の道を歩んでいるのではないということです。人生における歩みの連続の結果、今の瞬間の自分がいるのだから、歩んできた道を今の自分に生かせればと思います。私たちがどこから来て、どこへ行くのか、本当のところは何も分かりません。ただ、私たちが今を生きていることは確かであります。先の見えない不安のなか、阿弥陀さまは再会の場所として「お浄土」を示されました。今を生きるため、これほど心強いことはありません。
住職ブログ 「ハードコア☆日本仏教」
旧コラム 事事無礙 -jijimuge-